ブランドの想いをご紹介
【 着物和装 華和道 様 / 作務衣 】
武道の心とは、武技の修錬によって心技体として鍛え、人格を磨き、礼節を尊重する態度を養うということ。
そして、そのような人間形成の道の先に 社会の平和が築かれるという考え方です。
この度、ご縁を頂きブランド第一作の製作をご一緒したのは、長野県の作務衣(さむえ)ブランド「華和道」様。
作務衣とは、もともと禅寺の僧侶が作業や日常生活の中で着用していた日本の伝統的な衣服で、そのゆったりとしたデザインは動きやすく、リラックスできる特徴があり、空手などの道着の元になったとも言われています。
この度、ブランド代表の宮崎さんは、和装業界を経てご自身も空手を嗜まれる中、和の伝統と現代ファッションを融合させ、日本の伝統美をカジュアルに楽しむ「JAPANビューティー=和のカジュアル」としての新たなスタイルをご考案されました。
日本が誇る着物や道着の良さを取り入れ、動きやすさと美しいシルエットを両立させた作務衣プロダクトのご紹介です。
商品のこだわり、縫製のディティール
作務衣・道着の良さは、その動きやすさ。
そう話す宮崎さんは、ご自身も空手を嗜まれる中で、和装や道着にある「襟元を合わせる」「襟元を正す」という日本独特の美意識や武道の理念を大切にされていらっしゃいます。
今回製作の作務衣も、伝統的な作務衣の良さを活かしながら、現代的なシルエットのアップデートにこだわる上で、襟元の美しさを尊重したデザインに仕上げました。
<軽快でありながらもエレガントなスタイルを。>
パンツは脚の一番美しいラインを引き立てるシルエットを取り入れ、レディース・メンズそれぞれに対応できるようS〜L展開に。
トップスの羽織は、シャツジャケットとしても着用できるように設計されており、ウエストラインや襟元の美しさを際立たせるディティールが施されています。
青・赤の寒色暖色2カラーで、それぞれグラデーションとボーダーデザインの合計4種類展開。
着用ターゲットも幅広く設定し、ビジネスシーン・オフシーン共にリラックスして着られるアイテムとして、特に、ダンディズムを求める大人の男性に向けた商品企画も意識。
料亭や和装を求められるユニフォームとしても活躍できるよう、また都会的なセンスやモダンなアプローチを加えられるようなデザインに仕上げ、特別感と日常使いの両立を目指しています。
さらに特筆すべきは、長野県(信濃)出身武将、真田幸村の家紋を取り入れたさり気ないテキスタイル。
家紋は魔除けの意味も持ち、伝統的な価値を現代のファッションに落とし込むことで、デザインに深みとストーリーを加えました。
使用する生地は、ポリエステル100%の機能性素材。
綾織の中でも綾目をはっきり出した組織の素材で、立体的な見え方になり、意匠性に富んだ生地です。
また、物性に強く透けにくいのとストレッチがあり良い着心地を感じられる素材。
防シワ性がありノーアイロンでも着用可能というお手入れの楽さもポイントです。
普段和装や道着に馴染みがない方にも手にとって頂きやすいよう実用性も兼ね備えています。
<セットアップスタイリングのご提案>
またこのコレクションでは、セットアップでの販売もご提案。
トップスはジーンズと合わせてカジュアルに、ボトムスはTシャツやトレーナーと合わせて、気軽におしゃれを楽しめるようなスタイリングも可能です。
和のエッセンスを取り入れたスタイリッシュなコーディネートが日常の様々なシーンで楽しめるプロダクトに完成しました。
MAARU FACTORYを知ったきっかけ 〜依頼の背景〜
長野県のブランド 華和道様が、沖縄にあるMAARU FACTORYを知ったのはインターネットの検索経由だったとのこと。
かりゆしウェアの独特な素材感と鮮やかな色味、そしてオリジナルデザインの製作に魅力を感じて頂いたことがご依頼のきっかけだったそうです。
また、アロハシャツとかりゆしウェアのつながりをご認識頂く中で、アロハシャツのルーツが着物にある点や、空手発祥の地沖縄という点にもご縁を感じて頂けたのだとか。
今回は華和道様にとって想いの溢れるブランド第一作目。
「想いを相談するところから始まり、販売戦略も含めたビジョンを具体的な形にしてくれました。
商品設計からデザイン、製作までを一貫して相談でき、デザインについてこちらの要望を一つ一つ拾って頂く中で お任せで完成まで至りました。
MAAARUFACTORYの皆様には本当に感謝しています。」
との嬉しいお言葉も頂きました。
MAARU FACTORYの役割・強みは、ただの縫製工場にとどまらず、他社との差別化を図る視点も交えながら商品企画やデザインの試行錯誤も伴走可能なこと。
特に、海外インバウンド市場を見据えた今回の商品開発は、当工房にとっても創造性を掻き立てられる貴重な経験となりました。
ブランド様の熱い思いを伺いながら長野と沖縄がご縁を繋いだ今回の製作事例。
海外展開も想定されながら、今後はレンタル対応もお考えとのことです。
作務衣をファッションアイテムとしてアップデートした今回の製作。
ブランド様にとってさまざまな想いがありながらも、
「やはり着やすさが、日本の伝統的衣類としての誇り」
と話されていたのが印象的でした。
手に取る方々に作務衣のかっこよさを知って頂き、ファッションとして楽しんで頂く中で、武道の理念や日本の美意識、そして根底にある伝統的な誇りが世界中の人に届くことをMAARUFACTORYも願っています。
ブランド詳細概要
着物和装 華和道
・作務衣tops(羽織) : size1(S〜M程度)/size2(L〜XL)
・作務衣pants : S〜L
【color】
・青/赤(えんじ)
【textile】
・グラデーション/ライン
・base (※現在 準備中)
・Instagram 着物和装 華和道